お仏壇の日本堂
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ご先祖様を敬う心で安らぎの毎日を・・・

神事について

御宮(内祭用)

神棚

神棚は神さまをお祀りするところなので、明るく清浄な所に、神棚の向きを南向きか東向きにして、大人が見上げるくらいの高さに設けます。神棚をお祀りする場所は、家族がいつも集まることができるところであることが大切です。

祖霊舎

祖霊舎(それいしゃ)とは、神道(しんとう)の方がご先祖様をお祀りするための社(やしろ)です。 神道の教えでは、「一人の人間は亡くなると『肉体を司る神』と『心を司る神』の2つの神様になる」と、考えられています。 『肉体を司る神』は奥津城(おくつき)と呼ばれるお墓に祀られ、『心を司る神』は子孫を見守る祖霊(それい)として家に残り、祖霊舎という社に祀られます。 祖霊は、その依り代(よりしろ)となる霊代(みたましろ)(=仏教でいう位牌にあたるもの)に移された後、祖霊舎の中に納められ、神棚で祀られる神々とは別の種類の神様として自分たちを守ってくださる存在となるのです。 まれに祖霊舎のことを、仏壇(=仏さまを祀る壇)との対比で「神徒壇(しんとだん)」と呼ぶことがありますが、正式名称は、「祖霊舎(それいしゃ)」です。

お神札のおさめ方

お神札の順位は正面中央が最上位、つぎに向かって右、その次が左です。従って伊勢の神宮大麻が中央、氏神さまのお神札が向かって右、その他の信仰する神社のお神札を左に奉安致します。

神饌(お供えもの)

神様にお供えするものを神饌といいます。毎日お供えするものは、お米(洗い米又はご飯)、お塩、お水の三品です。 1日15日又はお祭り、家族の記念日などには海川山野の種々なものを用意いたします。おさがりは、家族みんなで少しずついただいたらよいでしょう。

作法

一家の主人が毎朝顔を洗い口を嗽い心身ともに清めてお供えものをした後、二拝二拍手一拝 [まず神前に進んで軽く頭を下げてから二拝(深くお辞儀をする)し、次に拍手を二度、つぎに一拝する。 お正月、ご祝儀、七五三などの時は家族全員揃って(特に祝いの本人を中心とし)お参りしましょう。

神道の御霊祭

神道の御霊祭(みたままつり)は、死後十日ごと(亡くなった日を含める)に行われ、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭とお祀りします。 一般的には五十日祭で忌明けとします。次いで百日祭が行われます。 ※仏教でいう初7日が10日祭、49日が50日祭にあたります。 年祭は、一年祭、二年祭、三年祭、十年祭と続き、以下五年目ごとか、十年目ごとに行われ、五十年祭に至ります。

霊璽について

霊璽(れいじ)は仏教の位牌にあたるもので、白木の木主が一般的で、その他鏡や霊代幣串など用いられることもあります。 木主にも角形、扁平形、片木形などがあります。 表面には「○何某命之霊」、裏に「年月日帰幽享年何歳」と墨書します。 葬儀から五十日祭までは、霊璽は特別に飾られてお祀りしますが、五十日の忌明けが終わると御先祖の霊と一緒に祖霊にお祀りします。

葬場祭・神葬祭

神式では通夜を「通夜祭(つうやさい)」、葬儀は「葬場祭(そうじょうさい)、神葬祭(しんそうさい)」といわれ、日本では仏式葬儀に次いで多く行われています。 神道では人が亡くなられると、故人の御霊を霊璽へと移します。 その霊璽を御霊舎という所でお祀りすることで、霊は祖先の霊と一緒に家にとどめ、一家の守護神となり、子孫を見守りながら繁栄・幸福などををもたらすとされています。 霊魂は祖先の神から出たもので、また祖先の神の元へと帰っていくという考えです。 神式の葬儀(葬場祭)は基本的には仏式葬儀とそれほど変わりませんが、仏式葬儀では「焼香」を行うのに対して、葬場祭(神葬祭)は、「手水の儀・玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を行います。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法

  1. 玉串を葉先が左になるように左手で下から右手で上から受け取ります。 
  2. 玉串の柄を手前に回し、正面にかまえます。
  3. 葉先が右、柄が左になるように回し、さらに柄が霊前に向くように回します。
  4. 祭壇に両手で供えて、拝礼します。

神道の死生観

神道においては、「人はみな神の子であり、神のはからいによって母の胎内に宿り、この世に生まれ、この世での役割を終えると神々の住まう世界へ帰り、子孫たちを見守る」ものと考える。よって、神葬祭は故人に家の守護神となっていただくための儀式である。 また、神道において死とは穢れであるため、神の鎮まる聖域である神社で葬祭を行うことはほとんど無く、故人の自宅か、または別の斎場にて行う。しかし勘違いしてはならないのは、神道でいう「穢れ」とは、それ即ち「不潔・不浄」を意味するものではないということである。肉親の死による悲しみ、それによって、ハツラツとした生命力が減退している状態、それこそが「気枯れ」=「けがれ」である。